7月30日(土)
日中はとにかく働く。この時期は働く事にすべてが左右される。
業務終了後、夜のアズーロ定期練習で福生のboasorteに向かう。
練習は集まった人数が少なすぎた。火曜日の練習が台風で流れこの日に代替開催となったわけだが、同日同時刻に立川と八王子で花火大会があることをすっかり忘れていた。来るわけがなし。というかいまのところ本気で練習をしたいメンバーがまだまだこの数だという事だ。うーむ。
しかたないのでじっくりと渋い基礎練に終始。せっかくきたのだから、上手くなって帰ろうよという事で。
しかしながらサプライズはその後に。
在日ブラジウ人と思しきご一行様が、一時間だけやってくのでアナタタチハイルネ、と。
ハイ、喜んで!俺はまだ椎間板をいためていて走れないのでGKに。
このブラジウご一行様、いい年したオヤジとその息子やなんやら。さすが足元は上手く、そしてボールを蹴ることの楽しみ方をよく知ってるなと。今まで経験した事のない空間に。
たぶん、こっちでいう日曜の小学校のグランドとかで草野球をするファミリーに似た雰囲気。ブラジウの人たちは、なにもかしこまらなくても日常でボールを蹴っているのかなと。
俺は楽しいので最後尾にいながら、「ねーねー『上手いってなんていうの』」とかいろいろ聞いた。イタリア語とポルトガル語は良く似ていてわかりやすかった。いっぱいわめきながらプレーしていた。
勝ちだか負けだかよくわからんのだが、楽しく1時間休みなくプレーし続けていた。
「ライシュウココデマタヤル」「アナタクル」
本当、またやりたいね。アズーロのメンバーも楽しんでくれて何より。
クラブハウスに戻るとオーナーの某関東リーグ選手が今日の関東リーグの試合から戻ってきていた。
某チームはここは落とせない一戦に勝利。
オーナーに「やりましたね」というと本人も安堵の笑みを。
いつものカフェでだべろうと思ったのだがあいにく貸切。
そそくさと帰った。
7月31日(日)
重たいカラダを引きずりながら、府中の関東村へ。
今日は3年生の招待大会。数少ない芝でのゲームだ。
毎年毎年、この大会のときは必ず熱地獄だ。朝は雲がかかっていたが、なにせ気温が高く空気もこもっていた感じである。今日こそ死ぬ(笑)
個性派ぞろいの3年生。夏休みという事で欠席者多数で歯抜け状態。
というのは毎年恒例であり別に驚かないが、逆に大黒柱といわれる数名がいないことで逆に俺はニヤリ。
8人制という事で前半と後半をGKをのぞいた総入れ替えでやってみた。
一試合目。前半メンバー(Aチームとしとく)は寝ていたのか?いきなり3失点。
逆に後半メンバー(仮にBチームとしとく)は2点を返して面目躍如。
マトモにやってりゃあ勝てる相手なのだけど、それをマトモにできないのもやはり子供。
二試合目。Aチームはまだ寝ている。今度は5失点。ちょっとしんどい。
逆にBチームは数あるチャンスを(一対一をはずした!)不運にもものにできず無得点。しかし無失点。
昼休み、選手で勝手にミーティングが始まる。俺はとりあえず話だけ聞くことに。
Aチームの攻撃ユニットとBチームの守備ユニットを合体させて勝ちに行こうよと誰かが言う。
いやこのメンバーでやり続けようと別の誰かが言う。
俺は即答。「メンバーいじらない。今度はBチーム先に出て」
そらあ勝てるにこしたことはないが、俺はこの歯抜けメンバーで子供達が自力でどう立ち向かうかを優先させることに。
第三試合。今度は先に出たBチームが圧倒的なポゼッションからチャンスを作るも一発のカウンターに沈み一失点。
0-1で折り返した後半、Aチームは奮起して同点に追いつく。これだからこの学年は面白い。
ム-ドは一変。押せ押せムードでさらにもう一点追加。
Bチームはこのとき何かに気がついたようだ。
しかしながら、Aチームはなぜかずるずるとラインを下げ、間延びした中盤をかき回されてついに失点。
そしてロスタイム。まったく同じような展開からさらに失点。
試合は2-3で敗北。
「ちくしょーもう一回やりたいよ、そうすれば絶対勝つよ」とみんなが口をとんがらせて言う。はいはい。
今回の参加メンバーは、歯抜けといったが実は欠席者はみんな守備が上手い子ばかり。言葉は悪いが「ザル」状態なのだ。
まだ3年なのでゆるーくポジションにつかせるくらいでちゃんと各ポジションの方法論など教えない。こう守った方が次の展開楽だよとか、オフサイドがあるんだよとかくらいしか教えてない。
正直この学年は突出して人数も多く粒ぞろい。試合ではほとんど負けないし4年にも平気で5-0で勝つ。
だからではないが、いわゆる「できない子」の意識がぜんぜん進歩してなくて俺は心配してたのだ。まあ担当学年ではないが(担当コ-チは休みなので今日は俺が代理監督)、気にはなっていた。
人数が多いという事はもまれてもまれてレベルアップするにはいいかもしれないが、実は落とし穴もある。できない子は目先の試合では中途半端に勝ってしまうということで考える事をしなくなるのだ。俺はどちらかといえばできる子よりもできない子のほうに重点をおいてしまうタチなのでそれがマズイといつも考えている。
でもここで具体的に、指導者教本(JFA謹製)を片手にスキル分解をして反復練習をして、個人戦術を高めてチーム戦術につなげて、なんて押し付けがましいことはまっぴらだ。なぜならまだ3年生だし。
どうして今日はまけちゃったんだろう?なんでかてないんだろう?と聞いてみると、いつもは「相手がうまいから」「相手がはやいから」「○○(チームの誰か)がヘボイから」と、実にストレートなお答えがくるのだが、今日の場合は違った。実力もそう違わないAB両チームの3試合の戦いをじっくりとお互いが観察していたからか、実に発展的な答えがくる。
人のプレーは結構気になるもんだ。それを見て次に自分がする。
やってみて初めて気がつく。またそれを誰かが見て次に違う方法で試す。
今日はこの繰り返しがみんなできたのだ。指導者がいちいち説明を下す必要はない(正式に言えばこの子達が次の段階で壁にあたったときに的確にアドバイスできるかが大事だが)
なぜなら3年生だし。
「チクショー、次やれば勝てるよ」といったのは、すべての失点に絡んでしまった「できない子」の方だった。これはすごくうれしかった。今までならこの子は「勝って楽しかった」くらいしか俺に言わなかったからだ。
今日はこの彼の言葉だけで俺はおなかいっぱい。実りある日だ。
まだまだ君のフットボール人生は長い。また練習来いよ!
さてさて、朝から4時くらいまで長きにわたって灼熱にさらされた試合が終わり俺は仕事に向かう。
日焼けが痛い。しんどかったな。
業務終了間際、江戸川から電話が。
なんと佐川東京は4-0でソニー仙台に圧勝したそうな。なんてえげつないんだ(笑)
さてさてあっちもこっちも、真夏のフットボールはやたら忙しくやたらエキサイティングだ。