10月2日(土)
そうだ、四国行こう
10月は仙台(フオーリ@仙台スタジアム、10/23)にでもいこうと予定してたのだが、ちょうど担任の4年の試合とダブるのがわかった。もうぼやぼやしていると市民大会が始まってしまう。
10月・11月はこれも含め大会づくめ、しかも審判昇級試験の可能性もあり、出かける余裕は、ない。
このままではあっというまにクソ急がしの「暮れ」に突入してしまうではないか!これはイカン。
今回旅にでる理由はこんなことからだ。
仕事でも訪れたことがない徳島県。「春にんじん」と「れんこん」と「なると金時さつま」と「すだち」が特産品の、俺の仕事には事欠かない重要産地ではあるのだが。
徳島空港に降り立つ。息子が「マルタの空港?」と言う。確かにこじんまりとしている。日本の地方空港はこんなものだ。バーリ・パレーゼ空港よりは立派だけど。
ふーむ。たいていの空港には常備してあるはずの「リムジンバス」が、ない。俺たちは空港敷地を出て、大通りまで歩いた。バス停はここにあった。

1時間に3本、鳴門市内に向かうバスがある。20分ほど待ち、「鳴門公園」行きに乗った。
車窓から、れんこん畑に反射する日差しをぼんやり眺める。天気ははっきりしない。
体育ジャージを着たオヤジが運ちゃん(運転中)と立ち話をしている。アナウンス・マイクを通して会話がまる聞こえであるのだが客は俺たち以外にオネーチャン一人だけ。ローカルな風景のひとつ。
鳴門駅周辺を過ぎ、島へと続く小鳴門橋を渡る。かなり高い橋の上からは競艇場が見えた。「あれ何?ナニ場て書いてあるの?」漢字に弱い息子が聞く。「ああ、きょうていじょうていうんだ」
しまった、教えてしまった(笑)。
島に渡ると、こんどは右側に海岸線が見えてくる。いい風景だ。
リゾートに毒されてるわけでない、生活くさいビーチに感じる安心感。いいなぁ。
マルタの港街とおなじような風景が見えた。
「鳴門観光汽船」バス停で降りる。今日はここから船に乗り「うず潮」を見るのだ。
キップを買って船に乗り込む。客は他に7人。
フネはするっと発進した。ものすごい高速だ。
岸を見る。防波堤にはたくさんの釣り人がいた。淡路島へとつながる鳴門大橋を下から見上げる。でかい。

「うず潮」だ。あちこちで発生している。なぜにこんなしてぐるぐると巻くのだろうか。じっと見つめる。
驚きながらも、息子は「まだ小さいね」と言う。やつはフネごとぐるぐる回るくらいのやつを想像していたらしい。ワン・ピース(漫画)の見過ぎだ(笑)。
俺はこのクラスでも迫力を感じる。もうすこし早い時間であれば20m級のとてもえげつない奴があったというのだから、すごいもんだ。ほかの客も、なにかいぶかしげな表情でうずを見つめている。
鳴門公園に行くと今度は橋の上からうず潮を見ることが出来るそう。ただ、時間がないのでこのまま鳴門駅方面へと戻ることとなった。こじんまりとした売店でワカメなどの土産を買う。
「オロナミンC」をグビっとやりながら防波堤に座りバスを待つ。天気が悪くなってきた。
バスに揺られること15分。鳴門駅前で降りた(これがまた小さい駅である)。
うーむ。今日は本当にここで試合があるのだろうか?
試合開始1時間前だというのにまったくその気配がしない。案内めいたものもどこにもない。それらしいものといえば駅前にちょこっとフラッグがあるくらいで他に何もない。何だこれは。
つまりこれはクラブと行政にまったくやる気がないのだ。白石美帆が来たら怒るぞ(笑)。
旧ボルティス(当時、J入りを断念した)時代の失敗で人々に拒否反応があるのだろうか。他人事とはいえちょっとこれはヤバイなと。ま、いいか。
ちっちゃく「JFLうんぬん」と紙が貼ってあるバスが待っていたので、運ちゃんに声をかけた。
どうやら列車の到着を待って(1時間前だというのに2本しかない)の運行だそうである。乗り込んで待つことにした。
どうですかねーなんてさりげなく聞くのだが、逆に「どうですかねー、Jリーグでもお客さんぎょうさん来るんでしょうかわかりませんねー」なんて言われる始末。「大丈夫ですよ」なんて、俺はヒトゴトなんで軽く返した。
甲府とか山形なんてこんなスタートだったのだ。チームが強くなればヒトは来る。
まあ、それまでは遠方からのお客さんに頼るしかねぇだろう。がんばれ新潟(笑)。
発車時刻らしいのだが、運ちゃんはあまりにも客が少ないので「ちょっとさみしーなぁ、駅見てきますわ」と行ってしまう。数人が乗り込む。運ちゃんが「やれやれ」といいながらバスは発車。
競技場に着く。大塚製薬の工場の真裏だ。
たこ焼きの屋台が3個ほど並んでいたので買う。うーむ、うまい。けっこうレベルが高いなぁ。
なお、本日は無料試合だ。厳密に言うと「青いシャツ」を着た人と60歳以上は無料だそうで。
俺は問答無用に佐川東京のシャツ(1st)に着替える。「佐川って青なんだー」とオネーチャンが後ろから指差して叫んでいる。そうだ、みんなで観ようタダ試合(笑)。
オフィシャルグッズ売り場があった。俺は何のためらいもなくTシャツ類を物色する。もちろん現場用のだ。
しかしイマイチ、ビビっと来るものがない。値段もクソのように高い。現場用は1000円までしか出せにゃーよ(笑)。
さあ、スタンド入りだ。

メインの、「ここであろう場所」に仲間がいない。「やべ、ひとりかよ」とびびったのだが、なんだか今日はCURVAに陣取っている。気合はいってます。
鳴門競技場。特段フツーの、典型的な陸上スタディオだ。「つま先」レッジーナがここでコテンパンにされた場所である、いい場所だ。

試合のほうは・・・・・・・・・・・うーむ。
このアングルなんで(わかりづらくて)どうも判断がつかないのだが、大塚はおそらく御前試合なんだろう。
ここのところ佐川東京も悪くはないのだが、大塚はその数段上の用意をしていたということだ。やられた。
多くは語らない。負けは負け。

「金返せ」「いやタダだから」「タダほど高いもんはねぇよ」
佐川東京ファンの嘆きも今日ばかりはここまで。それぞれ一目散にホテルや自宅へと戻る。とっとと帰ろう、こんなトコ。疲れた、移動も含めて。

帰りは高速バスなので鳴門BTへと向かった。BTの下にはそれなりの観光案内所などの設備があり、「すろっぴー」という上まであがれる自動ゴンドラがあった。へぇ~。
われわれは「すろっぴー」に乗り込み、発車ボタンを押した。
「鳴門は、いかがでしたか?」
その、機械的な自動アナウンスにわれわれはずっこけた。もはや、突っ込む気力さえ、なかった。