きょうは大一番のHONDA戦だ。地元ということで俺は勝手に燃えさかっていた。
しかし急に仕事が入ってしまう。不運このうえない。
嘆くひまもなく、朝早くから現場に向かう。
現場で荷物を積みながら、俺はどうせ予定外の仕事だからと、大いにこの日を楽しむことを考えた。
今日の仕事は多摩陸から十数分離れている某カンコーチョーへの配達。時間は午後1時(試合ともろ被る)なので、その前に家に一旦戻り、息子を多摩陸へと「運ぶ」ことに。
途中、無理矢理バーレーン帰りのSさんを桜が丘駅前で「拉致」ると2tトラックは一路、丘の上へと。
多摩陸にふたりを「配達」したのち、本当の配達に。配達を完了して再び多摩陸に戻ると、すでに後半の頭だった。
スタンドに現れた俺の、生々しい現場服に前掛けという、すでに休日のフットボールファンとは完全におっ外れたスタイルには仲間も一瞬ギョっとしていたが、いつものことなので流される(笑)
すかさず俺はドリンクを振る舞った。昨年もココ多摩陸での大塚戦で振る舞ったアレだ。アドレナリン注入〜。
試合はすでに一点のビハインド。しかしながら佐川東京はしっかりとボールをつなぎ、前線の堀が竹谷がポイントとなって実はHONDAを圧倒していた。HONDAもいつもの速い寄せと、いつもながらというか約束どおりの素早い組み立てで対抗する。このへんは徹底している。
そう、第三者的な視点ではすごくいい試合をしているのだ。JFLデルビーという俺の勝手な呼び方通りの好試合。
しかし俺は当事者なので、くそくそこの野郎ぶっ潰せぶっ殺せと、すでに鑑賞している暇もなく罵声スイッチONだ。前掛けのオカメマークに反して心は般若。
交代では復活のマノ、そして小幡が入り俺もスタンドもテンションもあがる。目の覚めるような馬目のビューティフルゴールは惜しくも微妙なオフサイド。山根も、正男も絶妙なスピードチェンジからHONDAの守備陣を切り裂くように突破して決定機を演出。ゴールまであと少し、あと少しだ。
しかしだ。エアポケットのような「魔の時間」、そう、カウンターが続いて中盤が一瞬押し込まれ気味でポッカリ空いてしまうイヤな時間に、対応の遅れから綺麗につながれてさらに一点献上してしまう。うーむ。
残り10分、奮闘少し空回りしたまま、またしてもこのまま試合をシメられてしまった。
3年連続、0―2と同じスコアでのカーサ敗戦。うーむ悔しい。
終了後、息子をグランドまで配達しなければならないのであまり長居はできなかったが、仲間と今後の予定を打ち合わせる。息子はこのあとすぐにジュニアユースの練習だ。
話のなかで俺からみたらスタンドでは先輩のI君が、この試合を最後に今シーズンしばらくは試験勉強のため観戦に来れなくなりますと、少々さみしい報告もあった。
それだけに今日の敗戦は悔しいものであった。本人がしきりにすごく悔しいと話してくれた。残念だ。
何故だろう、このマッチではいつもいいパフォーマンスを見せながらも敗戦。ある方に言わせれば本当にタチの悪い救いようのない敗戦なのだ。
帰り道、気持ちは既にリベンジの舞台、フオーリカーサ都田に向いていた。フオーリでは2年連続3―2というスコアで負けている。惜しいという点ではカーサ対戦の比ではない。その両方とも目撃している俺にとっては気持ちはひとつだ。
「コノ野郎、今度こそ」
JFLはまだまだ続く。