とても悲しい猛暑の一日
スー太郎が事故で亡くなった。
猛烈な暑さが原因。
息子も俺も泣いた。
いつでも涼しい、玄関前のうめの木の下にそっと埋めてあげた。ごめんよ。
昨日の夜8時のこと。
仕事から帰り、暗がりの中、駐車場からさむいさむいなどとつぶやきながら俺はいつもの砂利道を歩いていた。
ふと、フゴフゴゴゴゴゴ、フゴフゴゴゴゴゴ、となにか音がする。
・・・何?
ぎょっとしてあたりを見渡す。
なんと停めてあるスクーターの上にばかでかい猫がいる。じっとこっちを見る。
フゴフゴゴゴゴゴといっていたのはコイツだった。風邪でもひいているのか?
よく様子をみようと恐る恐る近づく。耳をピッ!とたてて反応したが不思議と逃げない。
「なんだよお前」
俺はつい話かける。奴は眼をくりんとさせながら何かいいたげな表情をしてまたフゴフゴゴゴゴゴ、フゴフゴゴゴゴゴ、とおかしな鼻息をたてていた。
そして今日。奴は同じところに同じような鼻息をたてていた。
ひさびさの大物登場だ。
息子が旅にでてしまったので、俺はひとり残されてしまった。
よりによって息子はおとといの夜、祭りで金魚すくいをやりやがって、ぽつんと金魚が残った。
きのうはヒマがなく金魚鉢が用意できなかったので、ジョーロにかこっていた。のだが植木に水をあげるのに支障がでるのと、水がキタナクにごってきたので別の器に移し替えることにした。
さて、ジョーロ以外というと我が家にはバケツしかない。ころ良い金魚鉢を調達できるまでの仮設住宅だ。
家のわきの用水路から水を汲む。どうだ、涼しくて気持ち良いだろ。
ん?なんか殺風景だ。俺はもう一度用水路に行き、今度はおもむろに「藻」を根っこごとひとつかみひっぺがしてバケツに放り込んだ。
どうだ、これで落ち着いたか?
しばらくして濁り水がだんだん分離して来た。藻の根っこについた泥が沈殿すれば水はクリアーになる。
さて餌だ。きのう息子がすり鉢でごりごりやっていた「ほしえび」をつまんで、ぱくぱくやっている口元にやろうとしたら驚いた。
水中にぴんぴんとはねるムシみたいのがたくさんいる。
お?なんとそれは「ざりがに」の幼生期のやつ。大きさはボーフラサイズ。
おもわず出現した「なまえさ」にしばらく興味がそっちにいく。しげしげとバケツをのぞきこむ32歳の男とはこれいかに。
さ、今日はここまで。

と、いってもとなりの市(但し車で30分以上かかる山奥)なのだが。
実家はすでに存在していなく、高層の賃貸住宅に移転してしまった。が、しっかりと家を守る兄弟のとら君(黄色)、かめ君(白と茶色)が俺と息子の帰りを待っていた。
ただいま。
