12月23日(祝)
AM8時15分
霜が降りた。
カチカチに凍えた空気の中、朝イチからばたばたと準備。今日の最終節は第一試合、AM9:30キックオフ。
担当コーチのT氏よりも先にグランド入り。今日はばっちり審判用品も用意してある(笑)
吐く息も真っ白に、こどもたちがばらばらとやってくる。今日は果たしてメンバーそろうのか。
最終節の相手は、前節対戦したSGUとは勝ち点差「5」で肉薄するMSWだ。ちなみにリーグ最終日はMSWのホームゲームであり、日程の都合でMSWは第一試合がウチと、一試合置いてSGUと直接対決というダブルヘッダーとなった。ちなみにウチは8チーム中7位、これを勝ちきれば6位浮上の目はある。
MSWにとっては、まさに大勝負の一日となる。
Tコーチが人数確認をする。今日もナー君が欠席だ。しかしながら右SBのアツ君は健在。ビミョーにベストメンバー。
Tコーチは俺の予想通りのフォーメーションを組んだ。
3-5-2
GKには「シェフチェンコ」ショータ。
DFは左から4年のハマ、ツブユー、アツ君の3バック。
ドイスボランチには4年のコージとクマちゃん。
ハーフは左からフジ君、卓くん、息子。
トップには、なんとセンターバック「両柱のうちの一本」ワッチーとりゃーくんを起用。
「とにかく、リスクを恐れずに、得点を!」
わかりやすいTコーチ。
アツ君と息子が試合中にポジションをくるくる入れ替える「二枚刃作戦」も今日は発動だ。
不安定要素はGKのショータだけで(ぶーたれてる)、他はなんと頼もしい。
さて、試合が始まった。
MSWのメンバーが相当入れ替わっていた。5年生中心のメンバー。
俺はニヤリとした。最後のSGU戦に備えて温存策か。
そうやって温存できるほど選手の数がいるなんて、ウチからしたらなんと贅沢な(笑)
MSWには悪いが勝たせていただこう。
序盤からウチの押せ押せの展開。
前に張っててもワッチーはバランス悪いとかラインあげろとか、センターバックのツブユーよりもうるさかった(笑)
前半の半分頃、左サイドからぽんぽんとツータッチでウラを抜けたワッチーにボールがつながり、そのままGKと一対一、ズドン。
1-0
その後も押せ押せのまま前半終了。
おなじ1-0でもこんな気が楽な1-0は前節と大違い。
だが、俺はMSWのベンチをちらっとみてあせった。ベンチメンバーが全員アップ開始。
攻撃力だけで言えばMSWはSGUよりもタレント豊富。
さあ、Tコーチの指示通りでいくとかなり派手な撃ち合いになるだろうなぁ。
後半開始。しかしながらMSWはメンバーをいじらない。
じゃ、追加点を!Tコーチはどんどんラインを上げていくように指示する。
息子とアツ君が右サイドでポジションチェンジをする。息子は上げ上げなので変形の2バック状態。
そしてシュートの雨あられ。
ただ、こういうときに限って点というものは入らない。ほぼ全員が、フカす、はずす、空ぶる(笑)
俺はTコーチとげらげら笑い転げながら失敗を見ていたのではあるが、5分後に状況が一変する。
MSW、メンバー5人交代。
来たか。
ゲームは撃ち合いになってしまう。
ただ4年DFのハマとボランチのコージには苦しい時間帯となる。
息子もとうとう前にでることが出来ないほど押し込まれる。
がんばれ、耐えろ。
2発も続けてMSWのシュートがポストに直撃したり、くさってたショータが急に奮起してビッグセーブをみせたりと、見ているほうにはなんとも面白い、当事者にとってはなんともしがたい(笑)ゲームとなった。
ウチの攻撃になればなったで、必ずシュートで終わる。ワッチーのドンピシャゴラッソはオフサイド。
「あと1分」
Tコーチが時計を俺に見せる。
援護射撃をしようか、と俺は考えるが今日はTコーチに任せよう。
「このまま、このゲームを続けさせていいてしょう」
さすがTコーチだ。こんないい試合をしているのにあえて小細工する必要ナシ。
しかし、そんなときに悲劇は起こる。
4年生ボランチのコージがあわててクリアした中途半端な浮き球が、ちょうど良い具合に相手のまん前に。
PAカド付近からものすごい低い弾道のボレーシュートが、ショータの逆をついた。
失点、1-1。
MSWベンチと周辺のギャラリー席が、まるで優勝決定Vゴールの瞬間かのように大騒ぎになる。
まあ勝利や優勝が第一目的でないにしろ、すでに0-1の時点で優勝がなくなっていたMSWにとってみれば劇的なゴールなんだろう。
そして、そのままタイムアップ。
MSWの優勝はこれで消滅。この時点でSGUが優勝。
ウチは最後に「噛み付いた」ということだ。
フットボールは、何が起こるかわかりませんなぁ。
こんな試合ができるなんて、ウチみたいなクラブもずいぶん成長したもんだ。
さて、余韻に浸る暇はなく次の試合の審判をしなければ。
(続く)